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中間者攻撃とは

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中間者攻撃 (Man-in-the-Middle Attack, MITM) とは、通信を行う二者の間に攻撃者が割り込み、通信内容を盗聴・改ざんする攻撃手法です。攻撃者は双方に対して正規の通信相手を装うため、被害者は攻撃を受けていることに気づきにくいのが特徴です。パスワードやセッション情報の窃取に悪用され、暗号化されていない通信は特に危険です。

現場での使用例

「出張先のホテル Wi-Fi で社内 VPN に接続せずにメールを確認した社員がおり、中間者攻撃でセッション Cookie を窃取されました。攻撃者はそのセッションで社内グループウェアにアクセスしており、該当セッションの無効化とパスワードリセットを実施しました。」

正常な通信と中間者攻撃の対比

正常な経路
ユーザー
証明書を検証した HTTPS 接続
通信は暗号化されており、経路上でログイン情報を平文で傍受されることはない
正規サーバー
攻撃を受けた経路
ユーザー
割り込んだ攻撃者
偽の Wi-Fi アクセスポイントや ARP・DNS スプーフィングで通信に割り込み、双方に正規の相手を装う
HTTPS がなければログイン情報を平文で読み取り、SSL ストリッピングでは HTTPS 接続を HTTP に落として読み取る
セッション Cookie を窃取し、通信内容を改ざんする
正規サーバー
割り込みの手口攻撃者が得るもの効く防御
同名の偽 Wi-Fi アクセスポイントに接続させるその経路を通る通信すべて公共 Wi-Fi では VPN を使う
ARP スプーフィング・DNS スプーフィング通信の宛先を自分に向け替える立場ブラウザの証明書警告を無視しない
SSL ストリッピング (HTTPS を HTTP に降格)平文のログイン情報HTTPS 接続であることを常に確認する
セッション Cookie の窃取ログイン済みセッションの乗っ取り社内 VPN を経由し、疑わしいセッションは無効化する
パスワードの傍受不正ログインの試行二段階認証を設定しておく

攻撃の手口

公共 Wi-Fi での ARP スプーフィング、 DNS スプーフィング、偽の Wi-Fi アクセスポイントの設置などが代表的な手口です。 HTTPS を使用していない通信では、ログイン情報が平文で傍受される危険があります。 SSL ストリッピング攻撃では、 HTTPS 接続を HTTP にダウングレードさせて通信を傍受します。

具体的な被害シナリオ

よくある誤解は「 HTTPS のサイトなら中間者攻撃は不可能」というものです。実際には、企業のプロキシサーバーが SSL/TLS 通信を復号して検査する「 SSL インスペクション」は合法的な中間者攻撃の一種です。また、カフェのフリー Wi-Fi に接続した際、攻撃者が同名の偽アクセスポイントを設置していると、ユーザーは気づかずに偽の Wi-Fi に接続し、すべての通信が傍受されます。オンラインバンキングのログイン情報が傍受された事例では、数分以内に不正送金が実行されたケースも報告されています。

防御策

HTTPS 接続を常に確認し、公共 Wi-Fi ではVPN を使用することが基本的な対策です。強力なランダムパスワードに加え、二段階認証を設定しておけば、パスワードが傍受されても不正ログインを防止できます。ブラウザの証明書警告を無視しないことも重要です。

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